胚移植あたりの妊娠率
全国平均:2023年の日本産科婦人科学会ARTデータブックより
当院:2025年9月~2026年3月
*妊娠とは、超音波で胎嚢が確認できた状態をさします
胚移植当たりの妊娠率は、34歳以下では60.0%(全国平均 49.8%)、35~39歳55.6%(全国平均 41.8%)、40~42歳 43.8%(全国平均 29.3%)、43歳以上 14.3%(全国平均 15%)、全年齢で52.2%(全国平均 39%)でした。
当院のART診療の特徴
当院のART診療は、なるべく少ない採卵回数で妊娠出産を目指すことが特徴です。それは、採卵周期が患者さんにとって最も身体的・経済的負担が大きい治療だからです。
患者さんの負担をできる限り軽減するために、一度の採卵で医学的に安全な範囲でなるべく多くの卵子を回収し、質の良い胚を選び移植することを大切にしています。
その結果、
妊娠までの平均移植回数 1.5回
妊娠した方の平均採卵回数 1.19回
となっています。
妊娠までの期間を最短にするために、患者さんの卵巣機能に応じて最も適切な卵巣刺激を、低刺激から高刺激まで使い分けます。
移植周期については、患者さんの状態とご希望に応じて自然排卵周期とホルモン補充周期をご提案しています。
当院の一般不妊治療成績
当院では、超音波検査による卵胞発育の確認に加え、必要に応じてホルモン検査を組み合わせ、一人ひとりの排卵時期を評価しながら、タイミング指導や人工授精を行っています。
一般的に、人工授精の1周期あたりの妊娠率は5~10%程度と報告されています。当院では、タイミング指導13.8%、人工授精10.4%という妊娠率が得られています。
また、1周期あたりの妊娠率だけでなく、妊娠された方が何回目の治療で妊娠に至ったかも集計し、治療方針の検討に役立てています。
タイミング指導の妊娠成績
1周期あたりの妊娠率は13.8%(平均年齢32.3歳)、タイミング指導で妊娠された方の平均実施回数は2.18回でした。
また、妊娠された方の93.9%が4回目までに妊娠しています。
人工授精(AIH)の妊娠成績
1周期あたりの妊娠率は10.4%(平均年齢33.2歳)、人工授精で妊娠された方の平均実施回数は2.0回でした。
また、妊娠された方の100%が4回目までに妊娠しています。
治療のステップアップについて
当院の成績では、タイミング指導・人工授精のいずれも、妊娠された方の大部分が4回目までに妊娠しています。
こうした治療成績を参考に、当院では同じ治療を4回程度行っても妊娠に至らない場合、次の治療へのステップアップを検討しています。
ただし、治療回数は一律に決めるものではありません。年齢や検査結果、これまでの治療歴、ご本人の希望などを踏まえ、一人ひとりに合った治療方針を相談しながら決めています。
成績の集計について
- 妊娠の定義:超音波検査で胎嚢が確認された臨床妊娠
- 1周期あたりの妊娠率:妊娠が確認された周期数 ÷ 実際に治療を実施した周期数
- 治療を予定していても実施しなかった周期は集計に含みません。
- 治療回数別累積割合:各治療で妊娠された方を100%として、何回目までに妊娠したかを示しています。治療開始者全体の累積妊娠率ではありません。