超音波専門医が検査を担当します。また、超音波画像診断装置はVoluson Signatureを導入しており、検査時の超音波画像を患者様のスマートフォンに直接共有することが可能です。
胎児超音波検査とは
胎児超音波検査とは、妊娠中に胎児の状態を超音波で調べる検査のことで、生まれつきの病気や異常がないかを調べます。
通常の妊婦検診で行われる超音波検査は、胎児の成長や発育状況を確認することが目的で、胎児の形態異常を見つけることを目的にはしていません。妊娠中に赤ちゃんの病気について事前に知ることができれば、分娩施設の選択や生まれてからの治療の流れなどを事前に考える余裕もできます。
当院の胎児超音波は精密検査の一つであり、出生前診断です。超音波専門医であり、かつ遺伝専門医、日本周産期・新生児医学会(母体・胎児)専門医でもある担当医師が胎児の頭から手足の指まで可能な限りチェックし、異常所見がないかどうかを確認します。
先天性疾患の原因
出生児の3~5%は先天性疾患をもって生まれてくるといわれています。
先天性疾患の原因のうち、染色体の変化が25%、単一遺伝子の変異(1つの遺伝子の変化が関連した疾患)が20%、約50%が多因子遺伝、5%が環境や薬剤などの要因と言われています。
これらの原因のうち、染色体の変化によるものの一部はNIPTや絨毛検査、羊水検査などの遺伝学的検査で調べることが可能です。
一方、発生頻度の高い先天性疾患は必ずしも染色体の変化だけが原因ではありません。心室中隔欠損症や停留精巣、口唇口蓋裂、多指症などは頻度の高い先天性疾患ですが、これらは遺伝学的検査では異常がなくても超音波検査で指摘されることはあります。こういった、形態学的な疾患を診断するのに超音波検査は優れています。
4Dエコー
先天疾患スクリーニングを目的とせず、おなかの赤ちゃんの様子を立体的に見たい、というご希望に対して行う超音波検査です。こちらは妊娠週数の指定はありませんが30週以前の実施が見やすいです。
また、当院では超音波診断のためにVoluson Signatureを導入しており、検査時の超音波画像を患者様のスマートフォンに直接共有することが可能です。